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熊手堂本舗

「蝶の行方」表紙イラスト覚え書き

pixivで連載していた「蝶の行方」をまとめて本にしようと思いまして表紙を用意しなきゃなりませんで。せっかくだから久しぶりにイラスト描いてみようかと思ったらペンタブさんと断絶状態に陥りました。いや私の手がペンタブさんをすっかり忘れてるだけだけど。ラフの丸描くのさえ覚束ないんだから困ったもんです。
仕方なくラフと下書きは紙にしようとやったんですが、もういっそ着色まで手でやらないか?と透明水彩を引っ張り出しましてもしデジタルでやることになっても着色見本になるしとしたら結構思い通りになったのでこちらで仕上がりとしました。

現在メインで使ってる透明水彩のパレットはこんな感じです。

ホルベインのパームボックスプラス空き箱にパンカラー詰めて使ってます。メーカーは様々。

紙はファブリアーノ アルティスティコ エキストラホワイト 極細目。

地元の画材店のセールで半額以下で売ってたのを入手しました。そうでもないとこんなお高い紙は使えません(´・ω・`)

ラフはコピー用紙にざこざこ描きまして


これをトレーシングペーパーでトレースして裏を4B鉛筆で塗りつぶして水彩紙に転写……したんですがあまり上手くいかなくて輪郭をアタリにして直書きしました。


透明水彩は色んな塗り方があるんですが、今回は広範囲を先にざっくり色入れる塗り方にしました。紙に予め水を塗ってそこに滲ませていきます。


背景は赤から桃色の色味にしたかったのでシュミンケのインディアンレッドとターナーのキナクリドンマゼンダを滲ませました。
肌色はジョーンブリアンもあるんですが透明度が低いのでどうしても浮いて見えるので使いません。ホルベインのイソインドリノンイエローディープというかなりオレンジよりの黄色にウィンザーアンドニュートンコットマンのカドミウムレッドディープヒューという黄色が強い赤を混ぜて淡いオレンジ色を作って塗ってます。カドミウムって聞くと怖い感じしますが色名にヒュー=色合いがついてるのでカドミウムレッド風ぐらいの意味で実際は違う安全性の高い顔料で置き換えてます。

んで髪や服などパーツを何回かに分けて重ね塗りします。まんばちゃんの髪の影はターナーのキナクリドンゴールドで塗ってます。単色の濃淡でぱきっと明るい茶色から鮮やかな黄色まで使える色なので便利で気に入ってます。背景にマスキングインクで模様を描いてホルベインのクリムゾンレーキで真紅を重ねました。

かなり重ね塗りしてさらにマスキングインクだから紙が痛むかなと心配したんですが、紙質が丈夫らしくトラブルなく使えましたε-(´∀`*)ホッ 三日月さんの衿と袖の模様はホルベインの、買ったはいいがどこにつかうんだと悩んでたプレミアムゴールドを使いました。極細の筆でくねくね描いて東洋的な模様を狙いましたがどうでしょう(;´Д`)その東洋的ですがこの後なんか物足りなかったので三日月さんの肩に赤と金で模様を足したりほんのちょっとだけ瞳にホワイト入れたりしてます。

んでこれをスキャンして、手持ちの写真と合成してタイトルを入れたのがこんな感じ。


塗りの怪しいところを写真でごまかしておりますよ(;´Д`)でもかなりイメージ通りになったので満足です。本当は花も水彩で描きたかったんですが腕と時間特に腕がなかった。精進します(´;ω;`)トホホ

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